試合規則

試合規則

▲箕輪憲人審判長

審判基準

1 審判員は同等の資格をもって競技の審判にあたるが、競技に関する最終決定はすべて審判長の裁可による。
2 大会進行は極力スケジュールに合わせるが、やむを得ない事態が起きた場合は、大会会長、大会実行委員長、大会実行委員が協議、実行委員長の許可の上、審判長が変更を指示することができる。
3 審判長は大会進行に関し、実行委員会の意見を求めることができる。

試合

4 試合は決勝を除き、座技一本、立ち技二本の計三本、略式刀礼を含む三分間とする。
5 決勝は座技二本、立ち技三本の計五本、正式刀礼を含む六分間とする。
  10級までは基本一を三本でも可とする。
6 一本目、二本目と続くそれぞれの形同士の完成度を競う。その総合で各審判はいずれが優勢かで旗をあげる。
7 主審は副審二名の判定を主審の判定と合わせて、いずれかに勝ちを決める。

【判定】

8 勝負は一本目、二本目・・・それぞれ個別の勝負であり、減点法で各形の勝負を独立して決めるものとする。
9 級・無級においては、理合の理解のみを問うものとする。
10 初・弐段においては、加えて間の正確さを理合の理解の深さととらえ、問うものとする。
11 参段以上においては、加えて体さばき、刃筋、間、気迫等を問い、斬れたと見える場合は加点する。
12 参段以上の部においては、間において斬られたと思える場合は減点する。
13 決勝までの試合では三本それぞれ、決勝での試合では五本それぞれの勝負とし、いずれかの引き分けを合わせて引き分けの場合は、刀礼を含む所作で勝負を決める。
14  形の勝負は理合の正確さ、美しさ、品位を見るが、敵が見えていないと思われる形の場合、敵が見えていると思われる方を優勢とする要素としてよい。

▲理合の正確さ・美しさ・品位

【失格】

15 次の場合は失格となる。
①鍔鳴りをしている刀を使用している場合
②稽古着の袖をまくりあげている場合
③試合中に時計、指輪、ネックレス、イヤリング、ピアス、その他アクセサリーをしている場合(髪留めは、黒の装飾のついていないヘアゴムのみ可)
④マニキュアをしている場合
⑤予選、三位決定戦で三分を超えた場合
⑥決勝戦で六分を超えた場合
⑦手を切って負傷した場合

【試合上の注意点】

16 次の場合は「負け」となる。
気づいた審判は、判定の前に他の審判に知らせる。
①主審に納刀を見せない場合のその形
②試合中に袴で手のひらを拭いたり、髪の毛を掻き上げた場合のその形
③試技の動きの中で、真後ろを主審に見せた場合のその形
④形の順番が違う場合のその形
⑤勝ちを告げられたときに、ガッツポーズをとったり、勝ちをアピールしたときのその勝負

▲三段以上の部に置いては「斬れた、斬られた」を加減点ポイントとするルールが 試される。審判は組太刀、試し斬りを熟知しておく必要、技量が要求される。